第76回NHK全国学校音楽コンクール(見聞)

いわゆる「Nコン」ってやつです。
 昨日から今日にかけ、稲沢市民会館で東海北陸ブロックコンクールがありました。全国大会の一歩手前の大会です。ワタクシメ、合唱指導の世界から離れて久しい(約2年、学校関係からは4年…)のですが、知人の中学音楽教諭H氏(岡崎市内の某公立中で合唱指導)に誘われ、オカリナ合宿を終えた、本日6日午後、中学校の部を見てきました。
 東海北陸ブロックは、NHKならではの地域割りで、愛知・岐阜・三重・静岡・福井・石川・富山の7県を指し、各県から代表一校。前年度全国代表を出した県からは2校ということで、小中高各部門8校ずつが出場していました。小学校の部は昨5日、高校の部は本日午前中に行われました。
 で、感想ですが…、
 さすがは全国一歩手前というか、各県を代表してきているだけあって、レベルは高かったと思います。ただ、中学校レベルだとそれぞれの指導者の色が高校以上に出るな~と感じました。このレベルの大会を聞くのは初でしたが、そのわりに言葉の処理が甘いと思っていたら、審査員の講評でも言われてました。ただ、発声については中学生、特に、男子中学生にあれだけの声を出させるのは並大抵ではないと、ワタシはそっちの方に感心していましたが。
 そんな中で、8校中ダントツで脱中学レベルの演奏だった、三重県代表が、ブロック代表で、全国への切符の手にしていきました。ワタシの耳もまだまだイケルというか、たまたま今日の審査員と好みが近かっただけ?2~4位はまったく予想外れてました~!
 ともあれ、合唱音楽には私なりに、結構屈折した思いを持っております。久々に触れたコンクールの世界はやはり異様だと思いました。また、それに対するアンチテーゼのような、アカペラブームや、ゴスペルブームも同じくらい異様だと思っています。それぞれの音楽を追求すること自体は悪いとは思いませんが、ブームに乗ったり、マスコミに乗ったりしている姿は、音楽するということとは何か違うと感じるのです。
 我田引水といわれる覚悟の上で書きますが、日本人としてのアイデンティティを保ちつつ、国内や世界の様々な音楽様式を追求し、マルチミュージカリティーを提唱する芸能山城組のあり方が、今のような何でもありの時代だからこそ、マスコミとか、ブームとかとまったく別の世界に存在していることに、一点の希望を感じずにはいられません。

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